だんぱぱのやや元気なき逆襲(当社比)

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zoom RSS 記憶の中の実用自転車

<<   作成日時 : 2005/05/25 02:06   >>

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先日来、購入した自転車で主に近所をぷらぷらしている毎日であるが、自分が小さい頃、我が家には更に貫禄のある実用自転車があった。
幼稚園児の頃、当時の自宅から通園バスの昇降場所までの道のりを母親の漕ぐ自転車に乗せられていった事を記憶している。
だが、もう少し大きくなった頃の記憶にはその自転車は登場せず、どういう最期をたどって我が家から無くなったのかも覚えていない。
母にその自転車の事を聞くと意外なほど明確に「あれは山口の自転車で、かなり良い物だった。」と答えた。
母の話によると、その山口の自転車は独身時代から乗っていた物を結婚した時に実家から持ってきたという事で、ある意味花嫁道具でもあったそうだ。
それというのも当時自転車は高価で、到底新婚家庭の家計では買えない『財産』だったので祖父が母に持たせてくれたのである。
今で言えば自動車と同じくらいの価値があったのだろう。
そもそも祖父がその自転車を入手する時が大変で、その為に祖父は『講』に入ったそうである。

『講』とは、高価な商品を割賦(ローン)で購入する信用販売の仕組みが普及する以前、それら高額商品を手に入れる為の地域社会の互助組織であった。
『講』のメンバーは割り前(分担金)を払って抽選に参加し、その回の当選者が集まった金で商品を購入するというわけである。

具体的モデルで説明すると、10万円の自転車を10人(つまり10台)の『講』で手に入れるとすると各人が毎月1万円の『割り前』を払う。
単月の『割り前』の合計は10万円となり、自転車1台分の原資となるので抽選をして当選者がその原資で自転車を購入する。
これを10ヶ月行うと全参加者が自転車を手にすることができる。

個々の家庭が貯金して買うとすれば10人全てが10ヵ月後でないと自転車を手に入れる事ができないし、意思の弱い人だといつまでたっても10万円貯まらない事も考えられる。
だが『講』ならば最初の人は1ヶ月目から自転車を使え、以降9人目までは個人で貯金するよりも早く自転車を入手することができる。そして最後の人でも貯金した場合と同じ10ヶ月後には手に入る。
また、貯金ができない性格の人でも講仲間(地域社会)との決め事(信頼関係)なので割り前を払わないという事はまず無いので確実である。
クレジット・ローンが普及し、一方、濃厚な地域社会が崩壊した現代では考えられないが、これが昔ながらの知恵であった。

閑話休題。
それほど貴重だったその自転車は大事に使われていたのだが、結局、駅前に駐めていた時に盗まれてしまい我が家から消えたとの事である。
『三角乗り』した記憶も無いので、自分がまだ低学年の頃だったのだろう。

自転車と同様に当時高価な財産だった家業の為の『工業用足踏みミシン』は今でも使える状態で置いてあるくらい物持ちの良い家なので、盗難に遭っていなければ今でも我が家にあったかもしれないと思うと残念ではある。

写真でも残ってないかとアルバムを調べたが、その自転車が写ったものは無かった。

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